令和3年度の税制改正で抜本的な改正があり
話題になっている電子帳簿保存法ですが、
令和5年度税制改正でも
ちょっとした改正がありそうです。

前回のブログでは
電子帳簿保存法の
①電子帳簿等の保存
②スキャナ保存
③電子取引
のうち、
①電子帳簿等の保存の
改正点について書きました。

今回は②スキャナ保存についての
ちょっとした改正点について触れてみます。

スキャナ保存とは

スキャナ保存とは簡単にいうと
紙で受領した領収書などに代えて
スキャナ画像を保存することができる制度です。

ペーパーレス化の促進のために
令和3年の税制改正で大幅に要件が
緩和され使いやすくなっています。

要件を満たした形でスキャナ保存すれば
紙をファイリングして保管する
手間やスペースが不要になります。

freeeまたはマネーフォワードと、
あとでご説明するスキャナ(ScanSnap)
があれば簡単に対応することができるので
ぜひ活用していただきたいと思います。

スキャナ保存の要件の改正

令和3年度の税制改正で大幅に要件が
緩和されましたが、令和5年度の税制改正でも
すこし要件が緩和されさらに利用しやすく
なりそうです。

以下、改正後の要件をまとめます。

令和3年度税制改正の要件令和5年度税制改正の要件
期間の制限書類を受領後、最長2ヶ月7日以内に保存変更なし
解像度及びカラー画像による読み取り(1)解像度200dpi以上
(2)256階調以上(いわゆるフルカラー)
スマホやデジカメの場合は「25.4ミリメートルあたり200ドット以上」…A4サイズの場合は387万画素以上
変更なし
タイムスタンプの付与必要
(訂正・削除履歴が残るクラウドであれば不要)
変更なし
読み取り情報の保存解像度、階調、大きさに関する情報を保存するこの要件は廃止
バージョン管理訂正又は削除をした場合はそれを確認できること、又は訂正又は削除ができないシステムを利用すること変更なし
入力者の情報入力者又はその監督者の情報を確認できるようにすることこの要件は廃止
帳簿との相互関連性の確保書類と帳簿の、相互関連性を確認できるようにしておくこと相互関連性要件は契約書・領収書等の重要書類に限定される
見読可能装置の備付け(1)14インチ以上のカラーディスプレイとカラープリンタとその操作説明書を備付けること
(2)速やかに出力できるようにすること
変更なし
システム概要書の備付けシステム概要書等を備付けること変更なし
検索機能の確保(1)取引年月日、金額、取引先
(2)日付又は金額について範囲指定
(3)2以上の任意の規則項目を組み合せ
の要件で検索できること
変更なし

税制改正大綱をさらっと読んだときは
解像度と階調の要件がなくなったのかと思いましたが、
解像度と階調の「情報の保存」要件がなくなる
だけでしたのでご注意ください。

令和5年度税制改正による条件緩和は、
令和6年1月1日以降に
法定申告期限が到来する税金について
適用される予定です。

この制度を利用するための
届け出は不要です。

会計事務所がおすすめするスキャナは?

スマホやデジカメでも対応可能ですが、
事業にかかる書類はたくさんある方は
スキャナを利用することがおすすめです。

当事務所ではこちらを利用しています。

  • 両面
  • 読み取りがはやい
  • コンパクトで場所をとらない
  • Dropboxにそのまま保存できる
  • 解像度、階調等が電子帳簿保存法に対応している

色々なメリットがあり
とてもおすすめです。

使っている会計事務所は
多いと思います。

弊事務所が利用しているScanSnap iX1500ですが、
いまはScanSnap iX1600という新しいものが
出ているようですね。

白はこちら→

 
黒はこちら→

 

ScanSnap iX1600とiX1500と比較すると
iX1600の方が少し読み取り速度が速いようです。
いま購入するならScanSnap iX1600の方が
よいかもしれません。

ちょっと高めですが、ふるさと納税でも
ScanSnap iX1600があるようなので
ご興味がある方はぜひ。

ふるなび→こちら
楽天市場のふるさと納税→こちら
さとふる→こちら

まとめ

今回は電子帳簿保存法のうち
②スキャナ保存について、
制度の内容と、改正内容について
記載しました。

スキャナ保存をすれば
紙の保管をしなくてすむので
ぜひ活用衣していただけたらと思います。

freee又はマネーフォワードと
ScanSnap iX1600又はスマホがあれば
簡単に対応することができます。

編集後記

4月から会計事務所のメンバーとして
会計士税理士である夫が加わりました。
はやくHPにメンバー追加をしなくては。

中小企業、上場準備会社、上場会社と
幅広く業務提供させていただきます。
これからよろしくお願いいたします。

ひとりごと

4月となり、新年度ですね。
弊事務所はおかげさまで開業2年目を迎えます。
お客様に安心して依頼していただけるように
これからも精進していきたいと思います。