インボイス制度が始まると
税負担が増える、事務作業が増える等
色々と言われていますが
消費税の端数処理のルールも変わります。
実務では意外と大切なことだと思いますが
細かいことなので見落としている方が
いるかもしれないと思い
今回取り上げてみました。
もともとの消費税の端数処理のルール
もともと消費税の端数処理のルールは
定められていませんでした。
そのため現状は会社ごとに端数処理の
方法が異なります。
インボイス制度後の消費税の端数処理のルール
インボイス制度後は
消費税の端数処理について以下のようにルールが定められました。
インボイス制度後の消費税の端数処理のルール
1つのインボイスにつき、税率が異なるごとに1回、
税率ごとに合計した対価の額に税率を乗じて消費税を求める
そのため、いままで明細行ごとに
消費税の端数処理をしていた場合は
注意が必要です。
具体的にはこのように変わります
わかりやすくするために
図で説明します。
ご覧のとおり、
もともと明細行ごとに端数処理していると
場合によっては数円ですが差が出てしまいます。
1つの請求書での差は軽微でも
年間を通すと影響が大きいですね。
現在の自社の端数処理について
どのように処理しているか確認し、
インボイス制度移行後に問題がないか
検討する必要があります。
まとめ
今回はマイナーだけど
実務では大切なお話
消費税の端数処理について書きました。
いまインボイス制度に向けて
システムの見直しをしている
方が多いと思います。
直前にバタバタと準備を始めると
忘れがちな論点だと思うので
取りこぼしのないように
時間に余裕をもって
ご対応いただけたらと思います。
編集後記
今回図を編集するのに
初めてGoogle図形描画を利用しました。
描きたい図形を直感的に
簡単につくれるので便利ですね。
今後も使っていきたいです。
ひとりごと
スプラ3を手に入れてから
長男は毎日のように友達とオンラインで
一緒に遊んでいます。
そんな時代になったんだなぁと
しみじみ見てしまいます。